第二木曜日

 電車内で座席にいた杏仁。目の前には○○野女子が一人立っていた。杏仁は彼女に



いちいち電車の中で鏡をいちいち見るなよ。
そんなに自分の顔に興味があるの?
制服にシミが付いてるよ。うわっ、しかもそのセーター何?袖に穴が開いてるジャン。その穴から親指入れるなよ。
○○野女子なんだからお金ぐらいは持ってるでしょ?制服とかクリーニングしたらどうなの?
えっ、もしかして制服洗ってないとか?
あんた女でしょ?全然君の顔可愛くないよ。ホント溝鼠みたい。



って言って見たかった。ヤバイぐらい酷かった。
彼女の足元に紙袋があって、そこから体操着が覗いていた。名前が少し見えたけどね。“千”って書いてあった。
体操着ぐらい袋に入れて隠して欲しい。汗だくの体操着なんて見たくもないし、汗のにおいなんて嗅ぎたくないよ。恥ずかしくないのかな?
女を捨ててるね。
自分の化粧だけ集中しすぎだよ。
自分の中身を覗いたほうがいいよ。結構ブッサイクだよ。“千”さん♪